2004-08-01から1ヶ月間の記事一覧

判例についてのコメント

前回書いたのですが、判例文に関する補足を少し。判決の論理上から行けば、今回責任が否定される根拠となった事実は、P2Pファイル共有ならではの成功例を提出することができたこと、被告のソフトウェアが中央サーバを介さないタイプで、かつ被告がライセンス…

P2Pソフトウェアの開発企業に、ユーザーの著作権侵害行為に対する法的責任がないとされた事例

前回挙げた判決について、やや詳しく紹介してみることにします。 全訳したのですが、長いので要約しました(それでも長いですが・・)。 MGM Studios, Inc. v. Grokster Ltd., 2004 U.S. App. LEXIS 17471 結論:地裁の判決に同意(AFFIRMED) トーマス判事…

P2Pに著作権侵害の責任なし――ファイル交換企業、再度の勝利(ITMedia)

米サンフランシスコの第9巡回区控訴裁がP2Pファイル交換サービス企業がユーザーの著作権侵害の責任を負うことはないという判決を出した模様です。これを見ると、少なくともアメリカに関してはインターネット上の技術利用による(共同)不法行為の幇助は認め…

裁判員制度のモデル法廷を公開 東京高裁(asahi.com)

制度自体の是非はともかくとして、体制の整備は着実に進んでいるようです。裁判所のHPにも新たに裁判員用のコーナーが設けられていましたし、離婚裁判における裁判員にあたる参与員についてはすでに地裁で運用が開始されていますね。しかし、制度自体は支持…

UFJ交渉問題:高裁決定、来週にも「異例の早さ」(Mainichi Interactive)

UFJ信託合併問題、どうやら高裁判断が来週中にも出るようですね。政治的にはUFJの主張が、法律的には住信側の主張が筋が通っていそうなこの紛争、高裁がどういう判断をするか注目です。お約束でいけば高裁で判断がひっくり返るのでしょうが、今回は地裁に対…

首相官邸などサイバー攻撃、HP一時接続不良に(読売新聞)

どうも、中国からの攻撃のようですね。

農業株式会社”全国的に解禁…農地法改正へ(読売新聞)

東京地判H16.5.27

<呼吸困難等を訴えて救急車で搬送された患者が入院翌日に肺塞栓症で死亡したことについて,担当医師に適切な検査・診断を怠った過失が認められた事例>■争点 先行の検査で狭心症の可能性が否定され、急性の肺塞栓症が疑 われる状況で、多忙のため肺塞栓症の…

東京地判H16.6.30

<手術に不可欠な検査につき、書面による同意を欠いた場合の医師の説明義務違反が否定された事例>■争点(1) 不必要な検査を実施した過失の有無 (2) 本件検査におけるカテーテル操作等の過失の有無 (3) E医師に本件検査のカテーテル操作を行わせた過失の有無…